精神障害者保健福祉手帳で受けられるサービスを紹介

障害者手帳を持っているとどんなサービスがあるか探した方が多いと思いますが、調べるのは大変です。

特に心の調子が悪い時はそれどころではありません、生活するだけでも大変です。
市役所などの文章は難しく書いてあるので、なるべく噛み砕いてまとめてみたので、
余裕のある時にご覧になってください。

等級や住んでいる自治体によって受けられるサービスが違いますが主に以下になります。

1 税金が安くなる

自動車税(種別割)の減免

毎年頭を悩ませる自動車税・・・。しかしこれが減免(無料)になります。
排気量2リットルの車の場合 39500円→0円です!!
軽自動車も適用されますが、一人に対して1台のみです。

住んでいる自治体によって条件は変わりますが
基本的には精神障害福祉手帳1級を持っている本人が所有している車に対して、または
一緒に住んでいる方もしくはいつも介護してくれている方は所有している車に対して
税金が免除されます。

もし、免除が適用されたら毎年1月くらいに現況届が郵送されてきますので、更新の手続きが
必要になります。手続きは郵送か、送られてきた手紙のバーコードをスマートホンなどで読み取って手続きする事が出来ます。

障害者控除

会社で働いている方本人、または一緒に住んでいる配偶者、扶養している子供などの親族が障害者に当てはまる場合には、所得税とと住民税の控除を受けることができます。

例えば年収400万円の方が障害者控除を受けた場合、約4万円〜8万円ほど税金が戻ってきます。
障害者の人数や、障害の区分(等級や同居の有無などによって違う)によって戻ってくる金額が
違うので、おおよその目安としてください。

会社員の方なら年末調整の時に必ず記入するようにしましょう。

2 施設利用料や映画鑑賞料金が安くなる

東京ディズニーランドでは、1デーのパークチケット大人1人分
10900円→8700円になります。

案外これを知っている人は少ない気がします。中人、小人も割引があり、同伴者1名も適用されます。

多くの映画館では一般料金2000円が1000円になります。
さらに付き添いの人が一人まで同じく1000円になります。

精神的な病気を持っている人にとっては病院以外で外出する機会が少ないと思いますが、中には人目を気にして行きにくい、また、付き添いの人に付き合ってもらって悪いと思っている人にとって少しは気軽に行けるのではないでしょうか?

3 交通機関やタクシー、携帯料金が安くなる

タクシー運賃が1割引されます。また自治体によってはタクシー券が交付されます。

私の住む街では年間18000円分のタクシー券がもらえます。タクシーを頻繁に利用する方にとってはかなり大きいです。しかし、自家用車の減免を受けている場合はタクシー券をもらえないので注意してください。また、お釣りも出ないのでお会計の際は気をつけてください。

我が家の場合、妻の手帳(1級)で自家用車を減免。子供の手帳(2級)でタクシー券を助成していただいています。
一人に対して一つだけの助成なので、この場合は併用可能です。

携帯電話料金の割引

携帯会社大手3社には、障害者用の割引があり、そこそこ安くなります。
docomoを例に挙げると、ハーティ割引というものがあり
5G eximoの無制限プランの場合、月額料金7315円が5808円になります。

ドコモの障害者割引(ハーティ割引)は安いし、更新手続きはありません
多くのプランで障害者割引を適用する事ができます。通話料金やオプションも安くなるので、まだ申請していない方は是非!

4 障害福祉サービスを受けられる

市役所の障害福祉課で保健師さんと相談すると、移動支援を受けたり、ヘルパー事業所を紹介してもらえます。ヘルパーさんには、自宅に来て家事をしてもらうこともできます。有料で面談や手続きが必要ですが、親身な対応なので大変ありがたいサービスです。普段家に閉じこもっている娘も、ヘルパーさんと仲良くなり、よく笑うようになったので嬉しいです。

精神障害者保健福祉手帳を取得できる対象の方は

統合失調症(妻)
そううつ病
非定型精神病
てんかん(私)
中毒精神病
器質精神病
自閉症(娘)

などです。

また、精神障害者手帳は障害状況によって1~3級まで等級が分かれます。

等級の判定基準

  • 1級:日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの。
  • 2級:日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの。
  • 3級:日常生活若しくは社会生活が制限を受けるか、又は日常生活若しくは社会生活に制限を加えることを必要とする程度のもの。

難しい言葉が並んでいますが、最終的にはかかりつけのお医者さんが今までの症状を総合的に判断して診断書を作成し、それを市町村の障害福祉課に提出し、各自治体の精神保健福祉センターで審査が行われるようです。

等級判断はお医者さんの診断によるものが大きいので、診断書を依頼する際は「なんとかよろしくお願いします」と伝えた方がいいかもしれません。信頼関係ができていれば成功率は高い気がします。または社労士さんに相談するのも一つの手です。もちろん許可が必要ですが、社労士さんと一緒に病室に入ってお医者さんにお願いするのもありです。等級によって受けられるサービスが変わってきます。

今後の生活に響いてきますので、そこは攻めの姿勢でいきましょう。また、申請できるサービスは毎年少しづつ変わっているので、今まで申請できなかった事が出来るようになることもありますので、年度が変わったらお住まいの市役所で発行されている障害福祉ガイドブック等をよく確認してみてください。

まとめ

精神障害者保健福祉手帳を持っていると次のようなサービスや割引があります。

  • 税金が安くなる
  • 施設利用料や映画鑑賞料金が安くなる
  • 交通機関やタクシー、携帯料金が安くなる
  • 障害福祉サービスを受けられる

サービスを受けるためには手帳の等級が大きな条件になるので、診断書を申請する際に常々お医者さんとの信頼関係を築き、攻めの姿勢でお願いしましょう!

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