自閉症の症状として主なものとしては
- 相手との適切なコミュニケーションがとれない
- 集団行動が苦手
- 音やにおいなどに対して敏感
などが挙げられ、学校や社会生活でなかなか上手くいかない人が多いと思います。
そんな中で、難しい大道芸を身につけ活躍している高校生のニュースがありました。
自閉症の我が娘にも当てはまりますが、子供の将来に不安を抱えている親御さんに少しでも良い希望になってくれる方だと思いますので紹介させていただきます。
大道芸人【ikatako】さんってどんな人?
「ikatako」こと菅原澪(れい)さんは発達障害のひとつ、自閉症スペクトラム症(ASD)の特性を持っていますが、プロの大道芸人を目指して日々努力している高校生です。
名前の由来は「いか」と「たこ」が好きなので、合体してこの名前にしたのだそう。小学生の時に考えたみたいなのでとても可愛いですね。
私の娘も自閉症なのですが、引きこもりがちでとても大勢の人の前で話をしたりする事なんてとても出来ません。
どのようにして病気と戦いながら、大道芸人として活躍していったのでしょうか。
小学校から不登校に
小学校1年生の時、担任の先生からの一言がきっかけで不登校になりました。
真面目に授業を受けていたのですが、真剣に聞いている表情が先生には怒っているように見えたらしく「何を怒っているのか?」と言われ、それがトラウマとなって学校に行けなくなったそうです。
うちの不登校になった娘もだいぶ後になってからですが、先生に言われた言葉がトラウマになっていると話をしてくれた事があります。誰にでもあるとは思いますが、自閉症を患っている子供は他の人より心が繊細で、傷つきやすいのでは無いかと思います。

先生も悪意は無いと思いますが、何気ない一言が子供に大きな傷となって学校に行きにくくしてしまったという事が結果的に起こってしまいました。
「怒っているの?」と言うよりかは「何か考え事でもしてるのかな?」などと、どうしてそういう態度をしているのかを確認するように、もう少し柔らかく聞いてもよかったのかなと個人的には思います。
大道芸を始めた経緯は?
小学2年生の時に家族で大道芸を見に行って、特にその中でジャグリングに強い興味を抱いた事がきっかけです。
そしてすぐ道具を買い、ひたすら練習を行い、毎日時間を忘れて練習に没頭しました。
小学校4年生の頃には人前で披露できるほどの腕前になり、支援学級の発表会で「中国ごま」に挑戦し、技を出す度に拍手喝采が湧き起こりました。その時に今まで感じた事のない喜びと興奮を覚えたようです。

「大道芸をやっている時が一番楽しい」と笑顔で話をしているのが一番印象的です

好きな事、得意な事を思いっきりさせてあげる事も大切だと思います
現在では年に70回ものステージを行なっているようです。住んでいる山形県内だけでなく、福島県にも行っているようですね。
自閉症(障害)とどう向き合っているのか?
多くのステージでパフォーマンスをこなしていく中で自信が生まれ「障害があっても挑戦はできる」と前を見る事が出来るようになり、病気を受け入れながら行動していく事を実践しています。
それはまた他の障害者の方達の事を考えての行動でもあります。
パフォーマンスの最後に「僕は自閉症という障害をもっています。障害をもっている人たちって、何か挑戦する時に大きな壁があると思っています。僕はその壁を少しでも取り除けるようなショーが出来たらと思っています」とメッセージを伝えています。
障害者が少しでも生活しやすくするため、または健常者が障害者への理解を深めるため、自分の体験や信念を大道芸を通して伝えている素晴らしい高校生だと思います。
まとめ
「ikatako」こと菅原澪(れい)さんは自閉症を持っていますが、プロの大道芸人を目指して日々努力している高校生です。名前の由来は「いか」と「たこ」が好きという理由からです。
小学校の頃から不登校でしたが、小学校2年生の時に見た大道芸を見て興味を持ち、猛練習して大勢の人前で披露するほど上達しました。
技が決まるごとに拍手喝采を受け、大きな喜びを感じ自信をつけていきました。
病気についても受け止める事が出来るようになり、自分のパフォーマンスを通して自身の熱い思いを伝えるようになりました。
「障害があっても挑戦はできる!」
彼のまっすぐな思いに心を打たれました。
コメント