初診日の病院が閉院。しかし、1通の手紙が証明書となり障害年金を受給

障害者年金の受給

妻が障害年金を受給出来た経緯をまとめました。

最初に行った病院が閉院していて、初診日が証明できなくて困っている方に何か参考になればと思います。

我が家ではたった1通の手紙のおかげで受給出来るようになったので、詳しくお伝えします

個人で申請するのはとても難しい事を悟る

初めて行った病院が現在閉院している場合、初診日を証明する事は難しい

普通なら、病院に行ってカルテを見せてもらい初診の証明として利用するのですが、病院が無いので何も出来ません。

そのため、当時の領収書を見つける事や、当時勤めていた病院関係者に会って記憶があるか証明してもらう必要があります。

かなりの労力を使うことになるので、とても難しいです

初診の病院だけでなく、他の病院も閉院している事が発覚

妻は20年以上前から統合失調症を患っており、引越しの度に病院を何度か転院してきました。

そのため最初に行った病院だけでなく、その他の病院にもカルテの開示請求をするために行かなければなりません。

その他の病院を調べてみると、2番目、3番目に行った病院も閉院していて、やる事が沢山増えてしまい頭が混乱してしまいました。

病院の変遷
  • 1番目の病院
    閉院

  • 2番目の病院
    閉院

  • 3番目の病院
    閉院
  • 4番目の病院
    5年以上前なのでカルテが残っていない
  • 5番目の病院
    カルテは残っていたが、予約や許可で時間がかかった
  • 6番目の病院
    現在

個人で手続きをするのはかなり難しい状態でした

個人では難しいので、詳しい人に相談する

かかりつけのお医者さんに相談しました

障害年金の申請と、困難な現状をかかりつけのお医者さんに相談した所、腕の良い社労士さんがいるという事で紹介してもらうことになりました。

診察の最中だったのですが先生がすぐその場で社労士さんに電話連絡してくれたので、びっくりしたのを覚えています。

色々な社労士さんとお仕事した事があるので、良い人知っています

本当に良い先生で、いつも親身に相談に乗ってくれるので大変ありがたいです。


大学病院の精神科の先生なのですが、妻が出産した時も同病院内の産婦人科まで来てくれて、「調子はどう?大丈夫?」と声掛けしてくれました。

普通は他の科まで出向いてくれる大学病院の先生なんていないですよね。素晴らしい先生に出会えて本当に良かったです。

病気以外でも悩んでいる事があれば、お医者さんに相談してみるのもいいですね

社労士さんにお願いする事になりました

後日、社労士さんの事務所に伺って詳しく事情を話しましたが、かなり感じの良い方で丁寧に説明をしていただいたのでこの人にお願いしようと決めました。

しかし今までの申請の中で一番難関かもしれないと言われましたが、協力してやっていきましょう!!と言われ、妻と二人でやる気になりました。

申請が通ればこの先同じような案件で困っている人が来たら救う事が出来る一つの判例になるので頑張ります!

社労士さんって本当に良い人ですね、頼りがいがあります

自分達も出来る事をやる

かなり難しい案件なので自分でも出来る事はする

社労士さんもかなり忙しいらしく、時間がかかるとの話だったので少しでも早く情報が集まればと思ったからです。

まだ開業している病院に行きカルテが残っているか確認したり、当時の領収書など家に残っていないか片っ端から書類を調べたりしました。

他の病院行く時も、ひょっとしたら繋がりがある人がいるかもしれないから聞いてみようよ

そうだね、可能性は低いかもしれないけどやるだけやってみよう

社労士さんも独自のルートを使って?なのか、当時の院長さんや関係者の方に連絡が取れるかの確認や、現在閉院している病院の現地写真を撮って、ご近所さんに写真を見せて聞き込みをしていました。

そして社労士さんと打ち合わせをして初診の病院から現在の病院に至るまでの経歴を証明するための書類を一つずつ作成していきました。

数ヶ月経ったけど、どうしても初診日を証明するものが見つからない・・・

やっと突破口が見つかる

昔、友達に送った手紙が見つかりました

もうダメかな〜と思っていた時、社労士さんから「お友達とかに、どこどこの病院に行って診察を受けてるといった内容のメールやお手紙なんか残って無いですか?」と言われました。

当時使っていた携帯電話が見つかり、メールを見ようとしましたが電源が入らず断念。

そういえば、幼馴染に当時手紙を送っていたような気がする・・・

本当!?すぐに連絡してみようよ

そうしたら、「最近精神的に具合悪くて、病院に行き始めた」との文言が入っている手紙が残っているとの返答がありました。消印もしっかり読める状態なので、日付が確認できます

20年以上前のお手紙を大切に残してくれていたので、びっくりです。

初診日の証明になるものはこれしかない!との事で、これで勝負する事になりました。

年金機構に送る書類はコピー不可との事で現物は戻って来ない事をお友達に了承してもらい、手紙を添付して申請させていただきました。

後は祈るのみです。

無事支給決定しました

通知が来た時は「おおぉ!!!」と、つい大きな声を出してしまいました

お金云々より困難をやり遂げたことの充実感と、協力してくれた人に対して感謝の気持ちで泣きたくなりました。

お友達にも大変感謝ですし、社労士さんも本当にすごい人なんだと思いました

数年経った今でも、更新の時や制度が改正された時などすぐにお知らせしてくれるよね

アフタフォーローも手厚いよね

着手金や成功報酬は高めですが、支給が決まれば数ヶ月で元が取れるので社労士さんに頼むか迷われている方がいれば、是非社労士さんに依頼する事をおすすめします!

まずは相談してみて、途中で違和感や相性が合わないようだったら他の人に頼めば良いかなと思います。

まとめ

障害年金を申請する場合は困難なことが多いです。

特に我が家のように、初診の病院が閉院している場合は次のようにしてみるといいかもしれません。

  • 個人で障害年金を申請するのは難しいので悩まずにまずはかかりつけの先生に相談する
  • かかりつけの先生、もしくは信頼できる人から社労士さんを紹介してもらう
  • 社労士さんに任せきりではなく、出来るだけの行動はする
  • あらゆる可能性を探ってみる

諦めずに出来ることをやっていれば、なんとかなるものです。

私たち障害者は普段から苦しい思いをしているので、いつか代わりに良い日が来ることでしょう。

皆さんにも幸福が来ることを切に願っております。

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