診断書はどう書かれていたか?
実際に私が医師に作成してもらった診断書の内容を全てでは無いですがお伝えします。
どのあたりが認定判断するポイントなのかは分かりませんが、一つの認定事例として参考にしていただければと思います。
(1) | 病名 | 主たる精神障害 | てんかん |
(2) | 身体障害者手帳 | 無し | |
(3) | 現在の病状、状態像 | てんかん発作 発作型 | 意識を失い、行為が途絶するが、倒れない発作 |
(4) | 状態像の具体的程度、症状、検査所見等 | 発作はコントロール出来ているが、定期的観察が必要である | |
(5) | 現在の生活環境 | 在宅 | 家族等と同居 |
(6) | 適切な食事摂取 | 自発的にできる | |
(7) | 身辺の清潔保持、規則正しい生活 | 自発的にできる | |
(8) | 金銭管理と買い物 | 適切にできる | |
(9) | 通院と服薬 | 要 | 適切にできる |
(10) | 他人との意思伝達・対人関係 | 適切にできる | |
(11) | 身辺の安全保持・危機対応 | 適切にできる | |
(12) | 社会的手続や公共施設の利用 | 適切にできる | |
(13) | 趣味・娯楽への関心、文化的社会的活動への参加 | 適切にできる | |
(14) | 日常生活能力の程度 | 精神障害を認め、日常生活又は社会生活に一定の制限を受ける | |
(15) | ⑥の具体的程度、状態等 | 就労は可能 | |
(16) | 自立支援医療(精神通院)を同時に申請する場合の「重度かつ継続」の判定 | 非該当 |
こうして見てみると、ほとんどの項目で健常者と変わらない気がするので、(3)と(14)が認定基準に大きく関わっていると思います。
診断書を作成してもらう時の医師への伝え方
診断書の作成を医師に伝える時に気をつける事2項目
1 通院している時から、世間話等を常にして医師と話をしやすい仲になっておく
話をしやすい関係になっていれば、医師も多少面倒な事でも嫌がらずに引き受けてくれる事が多いです。
お医者さんも人間ですから、仲良くなっていれば患者の事を大切に思ってくれます。診断書をどう作成すれば申請が通るのかも熟知しているでしょうから、少しばかり認定できるように書いてくれるでしょう。
ちなみに、私は一回申請が却下されています。初めの頃は病気になった自分を受け入れる事ができずに、常にイライラして通院の時もあまり良くない態度で先生と話をしていました。そのためか診断書作成を依頼した時に嫌な顔をされたのを今でも覚えています。その時作成してもらった診断書が悪かったためなのかは断定できませんが、なんとなくそんな気がします。
自分の病気を受け入れ、病気と上手く付き合っていこうと思った頃からはイライラしなくなり、先生と長期に渡り、色々な話をして仲良くなれたので、今回の認定結果に繋がったのかと思います。
2 症状を伝える時は、日頃の生活の中で出来ていない事、困っている事だけ話す
出来ている事を話すと、生活に特に問題ないと判断されるからです。
自分からわざわざ「今までより仕事ができるようになった」とか、「薬飲まなくても大丈夫と思えるくらい順調です」とか言わない方がいいと思います。病院ですから、辛い症状だけを伝えて対応してもらえば良いと思います。
通院の時、先生はだいたい「調子はどう?何か困った事ありましたか?」のような話からしてくると思うので、「特に変わらないです」と言うのが無難です。嘘はいけませんので、何かあったらきちんと話をしましょう。後は話が長くなって次の患者さんに迷惑がかからない程度に世間話をしましょう。
精神障害者福祉手帳を交付されたらすぐやるべき事
手帳が交付されたらすぐに市役所で確認してください
手帳の「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄」に「第1種」または「第2種」の記載があるか
2025年4月からJRでも精神障害者福祉手帳で割引が適用される事になりました。割引を受けるためには手帳に記載されている必要があります。
自立支援医療受給者証の有効期限
自立支援医療受給者証を持っている方は、障害者手帳と有効期限を合わせられる場合があるので、手帳を受け取る際に確認してください。有効期限にズレがあると、更新の際に必要な診断書がそれぞれで必要になってしまうため余計な出費と手間が出来てしまいます。
まとめ
診断書の内容については総合的に判断されますが、「意識を失い、行為が途絶するが、倒れない発作」と「精神障害を認め、日常生活又は社会生活に一定の制限を受ける」に該当する場合は、認定されやすいでしょう。
認定が通りやすい診断書を作成してもらうためには、日頃から医師と仲良くなっていた方が、確率は上がる。
もし、申請がとおり障害者手帳が交付された場合は、その場で「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄」の記載と、「自立支援医療受給者証」の有効期限を確認しましょう!
お金も時間もかかってしまいますが、認定されれば様々なサービスが使えるようになるので乗り越えていきましょう!
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